佐用町観光大使で、歌手・タレントとして活躍されている谷本賢一郎(愛称:タニケン)さんにインタビューし、故郷への想いをたっぷり語っていただきました。
観光大使が伝えたい”佐用町の魅力”とは。
タニケンさんのプロフィール
谷本 賢一郎(たにもと けんいちろう)
1974年4月23日生まれ。佐用町(旧上月町)出身。
株式会社maiミュージック所属。歌手、タレント。
2011年から7年間、NHK-Eテレ「フックブックロ ー」に『けっさくくん』役としてレギュラー出演し脚光を浴びた。
現在は、ファミリーコンサートやフェスの出演の他、DVD「のりものすごいぞ!」シリーズ6作品に『のりもの研究家タニケン』として 出演し、Huluなどで配信されている。
2014年から、震災や自然災害など被害のあった地域でのボランティア活動にも継続して参加。
佐用町観光大使には2022年4月に着任し、佐用町 のPR活動をしている。
谷本賢一郎オフィシャルサイト
タニケンさんから見る “佐用町の魅力”
-佐用町には数多くの魅力があると思います。
タニケンさんにとっての佐用の魅力とは?
まずは、“豊かな自然”ですね。星が本当に綺麗です。
飛龍の滝やひまわり畑といった観光スポットもたくさんあり、遊ぶ場所がたくさんあります。
あとは、子どもの頃なんかはよく近くの丘に登って「雲に近づける!」なんて思っていました(笑)
空を見上げて、雲が速く動いていくのをずーっと眺めるのが好きで。時代もあるんでしょうけど、山で遊ぶことは日常茶飯事でしたね。
今や都心部では公園の禁止事項が増えて窮屈になっていると言われたりしますが、佐用町ではむしろのびのび子どもたちが遊び回れる環境が整っているように思います。
-おすすめグルメや観光スポットはありますか?
食べ物が美味しい。野菜もそうですし、何と言ってもホルモン焼きうどん。佐用に帰ってきた時は必ず食べに行きますね。この後も、食べに行く予定ですよ(笑)
あとは、宿場町平福を始めとしてあらゆる場所に新しいお店や宿泊場所ができ、再生を遂げている点も佐用町の大きな魅力だと思います。
-幼少期と現在とでは佐用町に変化はありますか?
子どもの頃に比べると、地元の特徴が分かりやすくなっているなって感じます。例えば、道の駅に置いてあるものを見て佐用町の特産物を知ることができますよね。自分が子どもの頃は出身地特産の上月味噌なんて知らなかったですし。
観光もしやすくなりましたね。佐用町内に色んなスポットができていて魅力的な観光コンテンツが増えてきているので、次はここ行こうかなとプランを立てやすいです。
あとは、「スーパーはくと」が開通したことによって、アクセスがしやすくなって帰省も楽になりました。
「ふるさとへの愛」を再認識した40代
-佐用町の観光大使を引き受けた理由を教えていただけますか?
佐用のために何かしたいと思っていたからです。
若い頃から佐用は好きだったけれど、40歳を過ぎると特に故郷への想いが出てくるもので。
僕の場合、両親が歳を重ね弱っていく姿を見て、「何かできることはないか」というのが一番のきっかけでした。
里帰りの頻度が増えると近所付き合いが広がって、「一緒にご飯食べに行こう」とか若い時よりも佐用での人との繋がりがどんどん出てきましたね。
たまたま自分の中学校の後輩が働いている場面に遭遇したり、買い物に行っても「大きくなったな!」と声をかけてもらったり。
「あ、僕はここで生まれ育ったんだ」と実感するタイミングがたくさんありました。今もその気付きは進行中で、ことあるごとに改めて佐用町への自分の想いを確認できていますね。
今僕と同じくらいの年代の方は、人生を振り返ることが多くなると思います。佐用出身の方がいらっしゃったら、想いを馳せるだけでもいいので故郷のことを一度思い出してみてほしいです。そして帰ってみようかなという気持ちになってもらえたら嬉しいです。
自分が知っていた故郷からパワーアップした良い変化に出会えると思います。
-観光大使のやりがいはどんなところですか?
全国のイベントで歌わせてもらう時に、堂々と故郷佐用町のPRができることが嬉しいです。観光大使になる前から自主的に佐用町の魅力を伝えてきましたが、佐用町が公認してくれていることでより発信しやすくなりましたね。
プロフィールに観光大使と書くと、必ず佐用町に触れてくれるんです。このあいだもラジオで質問してくださって。思いっきり佐用町への愛を伝えられるのがやりがいですね。
「力になれなかった悔しさ」をずっと忘れられなかった
-被災地域でのボランティア活動をされていますよね。この活動内容や活動のきっかけとなった出来事を教えてください。
東日本大震災をはじめ、さまざまな災害時の支援活動を継続しているキャンドルアーティストのCandle JUNEさんが主宰する「LOVE FOR NIPPON」のメンバーとして2014年から活動しています。
毎月11日は福島県の復興住宅や学校、お寺などで地域の方々と一緒に過ごしています。今年の3/11には福島県Jヴィレッジで大きなイベントがあり、福島ラブフォーニッポン・スペシャルバンドとして出演します。
ボランティアを意識するようになったきっかけは、2009年8月の佐用町豪雨水害でした。
災害は日本のどこで起ってもおかしくないし、 せっかく歌の仕事をしているので、もし何かあった時は自分ができることでを笑顔を増やせればと思うようになりました。佐用町豪雨水害当時は東京に住んでいて、実家に戻って泥かきとかはしましたけど、自分がやっている 音楽では故郷に何もできなかった悔しさがずっとありました。
東日本大震災があった時にはNHK-Eテレ「フックブックロー」にけっさくくんとしてレギュラ ー出演が決まっていたタイミングだったので、絶対に力になりたいと思い 東北へ行きましたね。年に2、3回ではありましたが、避難されている体育館や、仮設住宅の集会所に行って、歌 を歌ったりお話ししたりしていました。その後ラブフォーニッポンと出会い、現在の活動に至ります。
「佐用のイベント=絶対楽しい」の方程式を作りたい
-観光大使としての今後の抱負は?
観光大使としての抱負で言うと、僕は音楽やエンターテイメントに関わる仕事をずっとしてきたので、ちょっとでも「佐用に来たら色んなパフォーマンスが観れて楽しい」というのが口コミで広がっていったらなと思います。
「佐用のイベントは絶対に楽しい」と思ってもらえるくらい、みんなが信用・安心して参加できるイベントを作っていきたいし、その影響で食べ物や観光スポットにも足を伸ばすきっかけになれたらと。
自分も見て楽しいものを作りたいし、エンターテイメント面での充実させていくことが今後の目標です!
タニケンさんからのメッセージ
佐用町、どんどん面白い町になってきています!町をゆっくり散歩して、食事して、泊まって…ぜひ佐用町に足を運んで満喫してください。
佐用町出身で故郷から離れている方には、観光スポットも増えて進化する新しい佐用町と懐かしくて変わらない佐用町のどちらも味わってもらいたいです。
佐用の子どもたちがもし読んでくれていたら伝えたいのは、あなたが生まれてきたこの町は素敵な町だし素晴らしい町で、生まれてきたことを誇りに思ってほしいし大好きになってほしい。佐用から色んな夢が広がっていったらいいなと。自分もその一人で今も頑張っています。
大好きです、この町が。
観光大使 タニケンさんイチオシの佐用町観光スポットは、こちらの記事で紹介しています。
ぜひ併せてご覧ください♪
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