2024年8月23日(金)、佐用町商工会青年部主催の職業体験イベント「トライアルキッズ2024」が開催されました。
今年のトライアルキッズには、佐用町商工会青年部員と町内外の事業所が準備した10ヶ所のブースに、町内に通学する小学生101名が参加。ええやんサヨウでも「メディア記者体験」ブースを準備し、24名の小学生が参加してくれました。
今回の記事では、「トライアルキッズ2024」と、小学生が取材・制作したレポートを紹介します。
トライアルキッズ 2024 について
佐用町商工会青年部が企画・運営する「トライアルキッズ」は、佐用町内の小学生に仕事を知ってもらうために2014年に初めて開催されました。以降毎年、小学校が夏休みの8月中旬〜下旬平日に開催されており、約100名の小学生が参加する人気イベントとなっています。
トライアルキッズ2024実行委員長・古川洋介さん(=有限会社オーシャン建設)に話を聞くと、「地元企業を知ってもらうことはもちろん、小学生の皆さんが自身の将来を考えるきっかけにもなればと思っています」とのことで、同じ考えを持つ事業所・団体、佐用高校生など総勢30名が同事業の運営に携わりました。
小学生メディア記者による取材レポート
大工ブース取材班
大工さんは、家や家具など「物」をたくさん作る仕事というイメージでしたが、今回取材をした長井さんは家や寺、神社などの「扉」を作ったり修理したりする大工さんでした。大工さんになろうと思ったきっかけは、同じ仕事をしていた父親に憧れたからだそうです。
(なびすけ記者、レーズン記者、フルーツポンチ記者のレポートより)
やりがいやワクワクすることは、昔の扉を修理したり、自分が作った扉が100年・200年先も残り続けることを想像したりすることとのことでした。今までで1番の大仕事を聞いてみると、「縦4m、横2m、厚さ10cmの門を作ったこと」だそうです。
(Hiiro記者、KT記者、レーズン記者のレポートより)
仕事で大切にしていることを聞くと、「一人で仕事はできないので、助け合いながら仕事をしていくことが大切」と話してくれたので、やっぱり人との関わりは大切なんだなと思いました。
(Sua記者のレポートより)
最後に仕事で大変なことを聞いてみると、スケジュールの調整や、扉の木の水分量を15%以下にする「乾燥」という工程が難しいと教えてくださりました。
(アーヤ記者、T記者のレポートより)
小学生記者の感想(原文そのまま)
- 前まで大工さんは、もっといろいろな物を作っていると思っていたけど、とびらだけを作っていてびっくりしました。(KT記者)
- 人と人とのかかわりが大切とまなびました。(アーヤ記者)
- 私は大工さんは家しかつくらないのかなと思っていたので、とびらだけをつくる、しゅうりするだけの大工さんがいるとしっておどろきました。大工さんのつくったとびらが何百年もつづきますように。(Sua記者)
- 私も今ある物を大切に使い、長井さんのように自分にあった仕事につけるようになりたいです。(フルーツポンチ記者)
土木工事ブース取材班
土木工事は、道路を直したり、川の工事をしたり、ダムを作ったりと、インフラの整備をする仕事でした。
(からあげ商店記者)
森崎さんがこの仕事をしている理由や、仕事の楽しいことを聞くと、「自分たちが作ったものをみんなが使って喜んでくれることが嬉しいから仕事をしている」と答えてくださりました。
(ゆうじ記者、ハンバーグ師匠記者、ともそうだい記者、湊斗記者)
辛いことを聞くと、「外での仕事なので、夏は暑くて、冬は寒いこと。自然現象に影響されることも辛い。」と話してくださり、僕は、暑いのもしんどいし、寒いのもしんどいし、何が起こるか分からない自然も怖いし、土木仕事は大変な仕事だなと思いました。
(ハロー記者)
休日の楽しみ方は「家族との団らん」だそうで、森崎さんはすごく家族思いの大人だと分かりました。
(ねこかみこDX記者)
小学生記者の感想(原文そのまま)
- 土木工事の仕事はみなさんがよろこんでくれるので、しょうらい はたらこう と思いました。(ゆうじ記者)
- 土木工事は大変な仕事だけど、達成かん があることが分かりました。(ハロー記者)
- 仕事をしているけど、家族も大切にしていて、なりたい仕事は違うけど、そんな人になりたいと思いました。(ねこかみこDX記者)
- 土木の人を取材して、土木の仕事や楽しいことを知れてよかったです。(ハンバーグ師匠記者)
消防士ブース取材班
消防士は、火事の火を消したり火事の時に人を助けたりする仕事で365日24時間動いているそうです。電話がかかってきてから3分で出動し、場所によっても変わりますが、佐用町内なら現場まで約8分で着くらしく、もしひまわりドームが火事になったら、消火するまで半日くらいかかると教えてくださりました。(いちご記者、みかん記者、オレンジ記者、匿名[395]記者、匿名[280]記者)
火の中から出られなかったらどうしようという不安もあるそうですが、消防署は人を助けて感謝されることをやりがいに仕事をしているそうです。火事の件数は全国で1日に3件、火事がない時は救急車に乗っていると教えていただきました。
(むらさき記者、ひらめ記者)
仕事で工夫していることを聞いてみると、助けを求めている人をどうやって安全に助けるか、安全に運べるかなどを常に考えていると話してくれました。
(YURI記者)
小学生記者の感想(原文そのまま)
- 火事現場まで8分で到着できるのは、車が避けてくれるからかなと思いました。私が大人になって消防車や救急車が来たら、横に避けて先に消防車や救急車を行かせてあげようと思いました。(みかん記者)
- ぼくは消防士でも火事は怖いという点にびっくりしました。それに立ち向かえる消防士もかっこいいと思いました。(匿名[280]記者)
- 服が重いのは知ってたけど、30kgにもなるのは知らなかったです。こんなに重いものを着て、熱い火事に立ち向かうのはとってもすごいと思いました。(ひらめ記者)
- わたしは、勇気を持って火事の中に行くことは怖くて無理だと思います。消防士さんは、それだけ訓練をしていて勇気があるのだなと思いました。(YURI記者)
佐用町商工会青年部 部長・古川学さんより
トライアルキッズ2024にご参加くださった小学生・保護者の皆さま、ありがとうございました。
運営面での不手際もあったかと思いますが、多くの小学生・保護者の皆さまからお褒めの言葉をいただけたことよかったなと思います。
トライアルキッズ事業は来年度以降も継続予定であり、体験できるブースも幅を広げていきたいと思っておりますので、ぜひ来年もご応募いただけますと幸いです。
また、トライアルキッズ2024 に協力いただいた事業所・団体等の皆さまにも、この場をお借りして感謝申し上げます。
トライアルキッズ2024 協力事業所・団体
- コバコ株式会社
- 中和堂製菓
- 株式会社 T&T
- 西はりま消防組合 佐用消防署
- Pipipan
- mocchi
- プリックルホリー
- jmp
トライアルキッズ2024 ボランティア
- 佐用高校生
- 佐用EVE実
トライアルキッズ2024 参加青年部員
- 安東走(有限会社安東建設)
- 家氏翔平(株式会社Tコーポレーション)
- 井上智之(井上食品)
- 熊橋勇人(株式会社熊橋製材所)
- 坂井章太(坂井設備工業)
- 重田直人(有限会社重田)
- 田邊貴之(田邊農園)
- 谷本智仁(合資会社谷本弘輝堂)
- 椿祐樹(株式会社エアーアシストジャパン)
- 巴悠介(播磨乃国観光バス株式会社)
- 長井武友(長井木工所)
- 福盛幸助(福盛精肉店)
- 船曳和人(有限会社船曳瓦店)
- 船曳卓磨(船曳土木工業株式会社)
- 古川学(株式会社末広建設)
- 古川洋介(有限会社オーシャン建設)
- 盛岡伸公(株式会社盛岡生花)
- 森崎悠爾(株式会社森崎組)
- 矢内晴之(有限会社佐用公衆衛生社)
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