“感動感激を提供できるバス会社に…”。播磨乃国観光バス・巴悠介さんにインタビュー

たつの市に本社を置き、兵庫県下全域で貸切バス事業を営む「播磨乃国観光バス株式会社」。

今回の記事では、同社で社長を務める佐用町出身・在住者の巴悠介さんにインタビューを行いました。

目次

播磨乃国観光バス・巴悠介さんのプロフィール

巴 悠介(ともえ ゆうすけ)

播磨乃国観光バス株式会社 代表取締役社長

1987年12月11日生まれ。
兵庫県佐用町中島出身。

専門学校卒業後、地元企業にて約3年間勤務。経理等の実務経験を経た後、父親・巴修一氏が2代目を務めていた播磨乃国観光バス(株)へ入社。

2021年にバトンを引き継ぎ、同社の代表取締役社長に就任して以降、 「せいばん」で感動と感激をご案内することを経営理念に掲げ、たつの市を中心に貸切バス事業を営んでいる。

播磨乃国観光バス株式会社

高校生の時から “会社を継ぐことになるだろうな” と感じていた

―― 播磨乃国観光バスの後継者であるという自覚はあった?

はい。高校生の時からありました。私が中学生の時に、父親・巴修一が先代より社長を引き継いだのですが、高校生になったタイミングで、ぼんやりとですが “親父が社長やし継ぐだろうな “と考えていました。

なので高校卒業後は、経営について学ぶために神戸の専門学校に入学したんです。

―― 専門学校卒業後に播磨乃国観光バスに入社したのですか?

いえ。一度、地元の他の会社に入社しました。”将来的には播磨乃国観光バスに入社する” と考えて佐用町にUターンしたことは事実ですが、同時に他の会社も見てみたいとも思っていたので。

その会社では経理関係を中心に仕事していたのですが、3年ほど経ったタイミングで弊社の社員が2,3人退職しまして。私としてもそろそろかなと思っていたので、この機に播磨乃国観光バスへ入社しました。

―― 入社してからはどんな仕事をしているのですか?

運転士の勤務管理ですかね。ドライバーが1日何時間乗って、何キロ走って、月何時間働いて、といったことの管理です。あとは、社長になるまでは接客してツアーを組むこともしていました。

社長になってからは、経営者としての勉強に務めるようにもなりました。兵庫県信用組合や龍野商工会議所、佐用町商工会のセミナーや勉強会、ワークショップにはかなり参加しましたよ。

兵庫県信用組合のセミナーで、「どういう会社を作りたいか」などを考える機会があったのですが、これをきっかけに「自社への想い」「目指す方向性」だとかが可視化されて、経営理念を作ることにしました。

“せいばんで感動と感激をご案内する”。巴悠介社長の想い

―― 経営理念について教えていただけますか?

弊社では、「『せいばん』」で感動と感激をご案内する観光バス」会社になるべく、「楽しみが溢れる会社」を目指すことを理念に掲げています。

―― 具体的には?

この経営理念は、”旅行で楽しいポイントは一人一人異なるんだ” と気づいたことから出来上がりました。

具体的に言うと、旅行は「旅行前」「旅行中」「旅行後」の3段階に分けることができて、楽しいポイントは人によって違うということです。私は「旅行後」が一番楽しいんですが、「旅行後」に楽しみを持つ人は、”こんなことあったよね” だとか “〇〇おいしかったよね” だとか、旅行後の振り返りや共有の際に、特に楽しいと感じます。

反対に、旅先を決定するだとか旅程を作成するだとかが好きな方は「旅行前」が楽しいポイントになる。このように、旅行の楽しみ方は人それぞれなんです。なので播磨乃国観光バスでは、「旅行前」「旅行中」「旅行後」の全てで楽しんでもらえるよう、このような経営理念を策定しました。

社員全員に理念が浸透するよう書面を配布したり、全体挨拶で共有したりしているので、旅行の際にはどのスタッフも「3つの楽しみ方」があることを頭に入れて仕事に取り組んでくれています。

―― 経営理念を策定したことはプラスに働いていますか?

プラスになっていると思いますよ。社長就任時はコロナの真っ最中だったこともあり、会社としても過去最大の大赤字を出していました。ダメージの大きかった業界ですし、「会社大丈夫かな?」と思う社員も少なからずいたと思います。

ただ経営理念を策定し会社の方向性を共有できたことで、「会社は潰さない」ことを社員に打ち出せたと思いますし、その結果、笑顔での接客、お客様に喜ばれる対応 を心からできるようになったのではないかなと。

以前と比べてもリピーターさんはかなり増えていますし、利用者の皆様から嬉しいお言葉をいただけることも増えたことは、理念を策定し、社員と共有できたから生まれたものだと思います。

播磨乃国観光バスがお客様から選ばれる理由

―― 利用者が増えたということは、売上や利用客も増えたのですか?

はい、増えています。お金の面で言えば、コロナ期間中はずっと赤字だったのですが、前年度やっと黒字に戻すことができました。

利用客で言えば、前々年度は約700組だったのに対し前年度は約900組、人数でも5,000人ほど多くの方に弊社のバスをご利用いただけました。

―― 価格が安いことなんかも、利用客が増えている要因として考えられますかね?

いえ、それはありません。というのも、実は近畿圏内では、貸切バスの単価は決まっているんですよ。

でも弊社は、リピーターさんも多いですし、多くの方にご利用いただいている。スタッフの努力の賜物かなと思いますが、見積もりや旅程の作成など、各種対応が素早いという理由で、他社さんから弊社に流れてくるお客さんはよくいらっしゃいますね。

―― その他に播磨乃国観光バスの強みやおすすめポイントなどはありますか?

弊社にしかないオリジナルバス「プレミアムバス」を保有していることですかね。

完全オーダーなのですが、既製品のバスにはない座席配置が特徴的で、足幅はかなり広くシート自体も広い。シートの質も高級なものを採用しています。イメージとしては、校長室や応接室などにある、ソファのような一人用の椅子。

また、先ほども述べた通り、バスの単価は決まっているので、プレミアムバスが特段高いわけではない。小人数旅行でバスを貸し切るなら、播磨乃国観光バスにしかないプレミアムバスを使うことはコスパが高いと断言できます。

より多くのお客様に弊社での旅行を楽しんでもらいたい

―― 最後に、今後の展望や取り組んでいきたいことについて教えてください。

新しい大型バスを買おうと思っています。定期的にバスの入れ替えはしているのですが、弊社を利用いただくお客様により安全で快適で充実したバス旅行を楽しんでもらいたいなと思っていますので。まだ確定ではないのですが、来年度あたりに購入できれば良いなと思っています。

また、現在は人手不足や働き方改革などの影響で、少し前までは受けていた仕事を断らざるを得ない状況になっています。申し訳ないとは思っているのですが、やむをえずお断りしているお客さまもいらっしゃいます。なので今後は、ドライバーも増やして、少しでも多く受けられるよう改善できればなとも考えています。


以上、播磨乃国観光バス株式会社、巴悠介社長によるインタビューでした。

佐用町、たつの市近郊からはもちろん、兵庫県下発着の旅行をご検討の際には、ぜひ播磨乃国観光バス(株)へ相談してみてください。

会社名播磨乃国観光バス株式会社
住所〒679-4167 兵庫県たつの市龍野町富永360-1
電話0791-63-0188
ホームページ播磨乃国観光バス公式サイト
見積もり・問い合わせお問い合わせ・お見積もりはこちらから

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