(株)光土木・尾﨑金治 佐用町での街づくりへの取り組み

佐用・光土木 尾﨑金治氏の取り組む街づくり活動

佐用町のデベロッパー「株式会社 光土木」の創業者であり会長の尾﨑金治さん。

今回は、尾﨑金治会長の考える今後の佐用町と街づくりへの取り組みについてお話しいただきました。

目次

光土木会長・尾﨑金治さんのプロフィール

株式会社光土木 尾﨑金治

尾﨑 金治(おさき きんじ)

株式会社光土木・代表取締役会長

1941年6月6日生まれ。兵庫県佐用町出身。
1961年に「尾﨑モータース」を創業し、4年後の1965年に実弟と清掃・廃棄物処理等を行う「(有)佐用公衆衛生社」を創業。1977年には、建築・大工工事を行う「(有)大進建設」を岡本勝義氏ともに創業する。息子であり現社長の尾﨑琢也氏が20歳になった1984年に「(株)光土木」を創業。以来、佐用町・西はりま地域の発展のために3社の経営に参画している。

佐用町のデベロッパーとして。光土木の「街づくりへの取り組み」

昭和の佐用町には3.4万人の人が住んでいて、「お母さんが働いていても、お婆ちゃんが子供の世話をできる」と子育てがしやすい環境でした。長い間、佐用で歴史を築いてきた家系もいっぱいありましたよ。

でも今は1.5万人しかいません。佐用は良い街ですが、稼ぐためには佐用を離れないといけない。だからこそ、歴史のある家を捨てて、佐用町を離れてしまっているのです。これからももっと減少していくと思いますよ。

私は50歳くらいの時にこの過疎化に危機感を持ち始め、それ以降、現・社長(尾﨑琢也氏)とともに、土木工事等を通じて、佐用町の街づくりに携っています。

光土木の街づくりへの取り組み

シャインハイツ 光土木

例えば、2022年に建築した「シャインハイツVega」と「シャインハイツLeo」。仕事がないと言う人はたくさんいますが、佐用町には住む場所も少ない。近くに専門学校があるのですが、住む物件がなければ学校生活に影響が出てしまうので、この2つの物件を建築しました。

すると、学生の入居はもちろんですが、佐用町で働く方も数多く入居してくれました。また、移住者がかなり増えている西粟倉で働きつつ、佐用町のこの物件に入居してくれている方もいらっしゃいます。働くためには住む場所も必要なのだと、改めて実感しました。

また、今ではたくさんの若者が住まう地域になりましたが、上長尾地区の宅地造成や家屋建築にも精力的に取り組んできました。若い世代が帰ってきたいと思える街や、都会の人が移住したいと思える街を創れるように、日々、仕事をしています

光土木会長が考える「佐用町に必要なこと」

光土木は40年ほど前に作った会社なのですが、創業には町内の複数の事業者が協力してくださりました。これも一つの例ですが、融資が下りないなど、1人で会社を作ることは難しい反面、5人・10人と同じ想いを持つ人たちで会社を作ることは、そう難しいことではないと思います。

私は、みんなで共同の会社を作って稼げる場所にし、佐用町を活性化できればと思っています。

「林業」で稼ぎながら街を綺麗にする

林業

今みたいに原価が高くなれば、やっていけなくなる仕事もあることは事実です。じゃあ、どんな仕事が必要かと言うと、山の木を切る仕事・林業だと、私は考えています。売れる木材は売ったら良いし、売れない木材はたい肥にしたり、木材チップにしたりと、いろんな活用法があるので。

その上、雑木を切ることによって山が綺麗になります。山が綺麗になると、洪水や山崩れなどの災害を防ぐことにもつながりますし、鹿や猪などの獣害被害対策にも効果はあります。

また、古い雑木は切って新芽の木々を残せば、二酸化炭素量が減ることにもつながる。新芽の方が二酸化炭素の吸収量が多いのでね。山を切ることは事業としても成り立ちますし、日本を綺麗にすることにもつながるんです。

土地の85%が森林である佐用町では、林業は非常に成長性のある事業だと思っています

「林業」と「火力発電所」との掛け合わせ

また、電力がなければ豊かな生活が送れませんが、雑木を燃やすことで火力発電で電力をまかなう事ができる。太陽光発電でも良いですが、太陽光発電だと24時間発電はできないので、山を綺麗にしつつ、切った木々を活用して火力発電を行うことは、理に適っているんです。

佐用町はもちろん各地域に火力発電所を作れば、地域住民は雑木を切って発電所に売り所得ができつつ、街としては電力を生み出せる。この仕組みが上手くできれば、田舎でも稼げるから都会に行く必要がなくなります。

「林業」以外にも仕事は作れる

「林業」以外の仕事

佐用町に林業の担い手は必要ですが、仕事を作ることだけと考えると、他の事業でも良いと思いますよ。

例えば、「農業は稼げない」と考えられがちですが、佐用町の近くには園田・姫路競馬場がありますよね。競馬場には何千頭もの馬がいるので、野菜を持っていったら買い取ってくれることも多々あると思います。「農業」を仕事にすることもできます。

「田んぼも家もいらない」人も増えていますし、田んぼや家が欲しい人には、ぜひ佐用町に来てもらいたいですね。

あとは「佐用ブランド」を作っていきたいなと私は思っています。佐用牛とかね。光土木はもちろん、みんなで会社を作って、佐用町を稼げる街にしていきたいです。

今後の佐用町をみんなで創っていきたい

佐用町民に佐用を愛してもらうことはもちろんですが、町外の方・佐用が良い街だと思う方に、佐用に来てもらって佐用を盛り上げていきたいです。明治維新で日本を変えたのは、東京の人ではなく山口や鹿児島の人たち。同じように、佐用を変えるには、佐用町外の方たちの力も必要なんです。

佐用が好きな人たちが協力しあって、若い世代が帰ってきたい、移住したい街づくりをしていければと思います。

佐用・光土木 尾﨑金治氏の取り組む街づくり活動

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